老舗の介護事業フランチャイズで再起を果たした加盟店

フロリダ州サンライズを本拠とする在宅介護のフランチャイズ、インテリム・ヘルスケア(Interim HealthCare)は、1966年設立というこの業界では由緒あるチェーンだ。

その中核事業は、術後の自宅でのケアを含む在宅介護と医療分野での人材派遣。tLight Home Care)の加盟店を運営するパートナーだ。

記事:ナンシー・ウェインガートナー



同チェーンはフランチャイズ化100%で、フランチャイズ全体の従業員数は7万5000人にも上る。フランチャイジーとの関係を重視する同チェーンでは、ホスピスケアの研修など、充実したサポートを提供している。

病死した夫の加盟店を引き継ぐ

ジュリア・バーデン氏は、このインテリム・ヘルスケアのフランチャイジーの一人。同氏は、数々の試練を乗り越え、現在ニューオーリンズを拠点に在宅介護サービスを提供している。

バーデン氏がこのビジネスに本格的に足を踏み入れることになったきっかけは、インテリムのフランチャイジーであった夫の病死であった。

バーデン氏は、夫の事業を引き継ぐのと同時に、生前に夫が残した借金も背負う破目になったのである。苦しいスタートだった。


夫の経営判断のミスにより当時は業績不振にあえいでおり、夫の葬式からの帰り道に、さっそく債権者から借金返済を催促する電話がかかってきたという。このような逆境の中、バーデン氏は、在宅介護の分野に精通したCPAや高評判の高いCFOやCOOなどの優秀な人材を雇うなどして、破産の危機から脱出することができた。


再起の夢を砕くハリケーン・カトリーナに遭遇したが・・・


こうしてビジネスが軌道に乗り始めたと思われた矢先、バーデン氏は、今度はハリケーン・カトリーナの災害に見舞われることになった。同氏はスタッフとともに、水害と風害で甚大な被害を受けたニューオーリンズで、患者の安否を確認するために危険を承知で全員の自宅を訪問した。

しかしカトリーナ以前に425名いた患者のうち、連絡が取れたのは5名のみだった。停電のためにエアコンは作動せず、電動ベッドや自宅の医療機器の操作も無理な状況で、水や食料等の供給も限られていた。 しかしバーデン氏は、この極限状況を乗り越え、事業の建て直しに成功した。

災害を通じてフランチャイズの強みを実感

同氏によると、この経験を通して、フランチャイジーであることの利点を実感したという。ハリケーン災害に対するフランチャイズ本部や他のフランチャイジーからのサポートが、大きな心の支えになった。

このような支援を受けて、ビジネスを再軌道に乗せることができ、現在では450名の患者にサービスを提供している。同氏は、夫の死や災害などの苦境をバネに、フランチャイジーとして再起を果たしたのである。

老舗FCには新たな活力が必要

現CEOのキャスリーン・ジルマーティン(右写右)は長い歴史を持つフランチャイズ本部が直面する問題をよく理解しているようだ。

60年代にスタートしたインテリムフランチャイズの加盟店の5分の1は2代目によって運営されている。

初代加盟店からバトンタッチがうまくいくように、本部はリーダーグループの育成に加え、2代目加盟店オーナー向けに再トレーニングも実施している。「新しい世代が事業参加し、ビジネス環境も変化しています。我々本部側もそれに対応し、成長していかざるを得ません」とジルマンCEOは語る。
「まあまあの事業から優れた事業へと成長するにはベストのフランチャイズを実現させることです。つまり、加盟店、被介護者の方々、FC経営スタッフの全てのレベルで成功ないしは満足を実現させることを事業のコアとしています」。