イッツ ジャスト ランチ

ダンキン ドーナツとサークルK
ダンキンドーナツと併設されているサークルK

敵か見方か?ファーストフードレストランとコンビニの微妙な関係

記事:ミルフォード・プレウィット



ドーナツとコーヒーの専門店、ダンキンドーナツ(Dunkin' Donuts)は、今春、コンビニエンスストア併設のガソリンスタンドのチェーン、Thorntonsとのフランチャイズ提携を解消した。

今回の解消に至るまでの道のりは、平坦なものではなかった。例えば、2006年には、Dunkin'製品の生産が不衛生な環境で行われているとして、訴訟問題にまで発展したこともあった。さらには、Thorntons側が、Dunkin'のコーヒーやドーナツ、ロゴを自社ブランドに切り替えたことが決定打となり、この関係に終止符が打たれることになった。

このような苦い経験を味わったにもかかわらず、Dunkin'では、ミシシッピー川以西の市場に進出する手段として、新たなフランチャイズ提携先となるコンビニエンスストアを積極的に募集している。

全米に6,700店舗を展開している同チェーンによれば、西海岸の州に拡大していくうえで、コーヒーなどの飲料や食品の売上を伸ばすことに熱心なコンビニエンスストアと組むことは、双方にとって有益な戦略だという。

手頃な価格の食品を迅速に提供するという点で、競争相手とも提携先ともなりうるファーストフードレストランとコンビニエンスストアだが、現在の傾向として、コンビニエンスストアが複数のファーストフードレストランのフランチャイジーとなり、既存店舗内に出店すると同時に、自社ブランドの食品や飲料の開発にも力を入れるケースが多いようだ。

コンビニとの提携しているサブウェイ
コンビニエンスストアと提携しているサブウェイ

コンビニエンスストア併設のガソリンスタンドにとって、生命線ともいうべき商品はこれまで、ガソリン、ビール、清涼飲料水、タバコだった。しかし、原油価格の不安定さ、健康に対する消費者の意識の高まり、規制強化などにより、上記商品の売上は減少している。そして、これらに代わる新たな収入源として期待されているのが、ファーストフードなどの食品や飲料というわけだ。

ファーストフードの大手チェーンが、ガソリンスタンド付属のコンビニエンスストアとフランチャイズ契約を結んで拡大を図るようになったのが、約30年前だ。以降、コンビニエンスストア店内への出店という戦略が、ファーストフードレストランが従来とは異なるロケーションに進出するうえでの大きな手助けとなったことは、紛れもない事実である。

例えば、サンドイッチ専門のサブウェイは、世界中に3万8000店舗aru世界最大のファーストフードチェーンだが、そのうち8,500店舗は、非従来型の場所への出店で、その約半数の3,700店舗が、コンビニエンスストアとの提携だという。

実際、サブウェイの最大のフランチャイジーは、全世界で7,400店舗を展開する、世界第二位のコンビニエンスストアのチェーン、サークルKとなっている。

また、新興勢力のレストランであるイタリア料理専門のFazoli'sなども、新しい市場に参入する絶好の手段として、ガソリンスタンド付属のコンビニエンスストアと提携し、これを足がかりに全米レベルでの浸透度を深めようとしている。