イッツ ジャスト ランチ


顧客や取引先を対象に毎年テーマを決めたパーティを開催する加盟店「AlphaGraphics」


フランチャイジーが独自のマーケティング戦略を考案

記事:ベス・イーウェン



フランチャイズにとって、ブランドを成長させていくうえで不可欠なのが、独自のマーケティング戦略だ。ここでは、フランチャイジーが率先して、独創的なマーケティング戦略を打ち出し、奮闘している事例を紹介しよう。

AlphaGraphicsは、印刷とマーケティング資料作成を専門とするフランチャイズで、ラリー・ファーロング氏はそのフランチャイジーの一人だ。1981年からアリゾナ州フェニックスに店舗を構えている同氏は、この10年間、顧客や取引先を対象に、毎年テーマを決めたパーティを開催して話題作りに努めている。

ファーロング氏が催した第1回目のパーティは、最初の試みということで、不安も大きかったが、最終的には100名が参加して大盛況に終わった。当日は、大型の機材を稼動状態のままにして、パーティ参加者が生産の過程を見学できるようにした。

それ以来、このパーティは毎年恒例の行事となり、新しく導入された機材などを一般に公開して、最新の印刷技術を紹介するのが慣わしとなった。同氏は、「私たちがいかに最先端の設備と、クリーンな環境の下で運営しているかを見学してもらえる、絶好のマーケティングの機会です」と話す。

スタッフの残業代や装飾品、食事とエンターテイメントを含めたパーティの開催費用は、6000〜8000ドルだという。これらのパーティの実際の販促効果は不明だが、ファーロング氏は、事業投資の一環として毎年開催している。前回のパーティのテーマは「ラスベガス」で、8名のスタッフが異なるバージョンのエルビス・プレスリーに扮し、場を盛り上げた。


「Moe Monday」という月曜限定の割引キャンペーン

一方、Moe's Southwest Grillは、メキシコ料理の影響を受けたアメリカ南西部料理を専門とする、ファーストカジュアル・レストラン。フランチャイジーの一人であるガイ・キャンベル氏も、創意工夫したマーケティングを展開している。

キャンベル氏がフロリダ州タンパベイに店舗をオープンしたのは7年前で、当時はまだブランドの知名度が低く、集客に苦労したという。予算が限られる中で、試行錯誤を続けた末に、効果的なマーケティング手法を思いつくに至った。

当時は、来店客が週末に集中しており、平日、特に月曜日の客足を伸ばす必要があった。そこでキャンベル氏は、「Moe Monday」という月曜限定の割引キャンペーンを開始し、全種類のブリトーから一つ選べて、それにチップスとドリンクを組み合わせて5ドル、という破格のセットメニューを売り出した。

これが話題を呼んで、大好評を博し、月曜日の集客に成功した。現在は5ドル99セントに値上げされているものの、今でもMoe Mondayは継続しており、月曜の売上は、週間売上の20〜25パーセントを占めるに至っている。

3名の参加者が減量に挑戦し、どれくらいやせられるかを競い合うという番組

最後に、栄養補助食品を販売するフランチャイズ、Complete Nutritionのフランチャイジーの試みを紹介する。オハイオ州コロンバスで3店舗を運営するマット・ミラー氏は、マーケティングの手段として、「Slimdown Columbus」というローカルのテレビ番組を主催している。

これは、3名の参加者が減量に挑戦し、どれくらいやせられるかを競い合うという番組で、参加者は一定期間、栄養面の指導を受け、Complete Nutritionの商品を試すなどして、減量に励む。参加者が劇的に減量していく様子が放映されるため、大きな販促効果があるという。

初回の優勝者は女性で、25ポンドの減量に成功し、その後も減量を続け、最終的に45ポンドを落としたという。2年目の今年は、約300名が応募し、そのうち3名が番組に出演する運びとなった。

今年から、選考漏れの応募者にも、短期集中トレーニングを実施して、減量を手助けしている。ミラー氏は、そのマーケティング効果もさることながら、参加者の人生を変えることができることに満足しているという。