アメリカで人気のフランチャイズ
世界一有名な伝説のバーが
日本パートナーを求む
「世界で一番有名なバー」として広く知られているバーチェーンが日本パートナーを募集
詳細はこちら

今週の特集

いかにして良い FC本部を構築すべきか

Beth Ewen

2015年9月5日- 今年に入ってから3つの比較的小規模な FC本部をずっとモニターしてきた。ワイルドウイングカフェ、ボトル&ボテガ、エグゼクティブケアの3フランチャイザーである。三者三様にファイナンス、立地、加盟店開発等で苦労してきたのだが、財務や立地については是非や黒白をつけやすいのだが、従業員関係となるとすべてが「グレイゾーン」になり、それぞれの対応ぶりも大分違ってくる。その前に、これら FC本部の概要を簡単に説明しておこう。

ワイルドウイングカフェの創設は1990年、南カロライナ州をベースに全米7州、南部と南東部を中心に展開、 チキンとビールで有名なレストランチェーンである。今年は36店舗でスタートした。すべてジョージア州に新たに4店舗、そしてテネシーに最近1店舗を新たにオープンした。 2015年の達成目標は7店舗である。 CEOは後で紹介するトムレーソンである。

ボトル&ボテガはワインとアートを楽しむエンターテイメントスタジオというユニークな業態である。平凡な夜を過ごすのもいいが、時には絵描きやアート作業に没頭し、カクテルパーティを楽しみながらネットワークを広げるイベント参加である。2009年シカゴで1号スタジオをオープン、才能あふれるナンシービグレーが創立した。今年始めのスタジオ数は16、今年中にさらに5〜13スタジオを増やすプランである。今年前半期に2スタジオ増えたので今は18スタジオである。

エグゼクティブケアはアメリカでは今成長ビジネスの一つとされる在宅介護フランチャイズである。今年始めには15ユニット、現在は18ユニットに増えた。今年の最終達成目標は20ユニットの追加である。チェーンを率いるのはレニー・ベルクホルガッツ CEO。

従業員の 80%は自社育成、 20%を外部の人材で賄う

ワイルドウイングカフェのトム・レーソン CEOはこの方針と割合による人材配備が適切だと考えている。「時には会社が進路に迷うことがある。そんな時、多様なアイデアと外部の経験が力を発揮することが多い」とレーソンCEOはインタビューに答えている。既に25年周年を迎えるチェーンなので、これまでに積み上げたトレーニング経験と情報は十分すぎるほどにある。それにも関わらず、あえて、研修項目をさらに詳細に分け、求めるトピックをすぐ見つけられるように工夫し、そして新しい情報を常に追加している。

本部で働く従業員、客たち、そして株主の3者のベネフィットを考慮しなければならい。そのバランスをとることが難しいと言う。特に従業員の扱いはトリッキーである。「過去も今も従業員の立場になって最良の職場環境を作ろうと常に努力していますが、それでも難しい」とレーソンCEOはスタッフ関係の微妙な扱いについて正直にコメントしている。

「愛」を共有する?

ボトル&ボテガは5つの価値創造を同チェーンの基本理念に挙げているが、その一つが(当然ながら)加盟店サポートである。従って、加盟店が人事上の悩みを相談してきた時、詳しく相談に乗ってあげたいところだが、そこで踏みとどまる必要もある。「どこまで深く本部が加盟店の人事問題に関与すべきなのか、どこで線引きをするかは永遠に悩ましいところです」と語るのはナンシー・ビグレーCEOだ。弁護士は加盟店の人事問題には立ち入るなと勧告する。

しかし、何でもサポートしますと言っておきながら「人事のことだけはご自分でやってください」というのも薄情というか矛盾した話である。そこでビグレーCEOが考え出した解決案は外部の第三者機関に依頼することだった。ある意味でこれは当然とも言える選択肢であり、例えば立地探しや加盟店開発などはアウトソースするではないか。ならば、加盟店の人事問題解決のために外部サービスを使うことに何の不思議もない。
どこまで深く本部が加盟店の人事問題に関与すべきなのか、どこで線引きをするかは永遠に悩ましいところです.....ナンシービグレーCEO
できる限り加盟店との境界を明確にする

ボトル&ポテガトと対照的な意見を述べるのはエグゼクティブケアのベルク・ホルガッツ CEOである。介護ビジネスなので、派遣する介護士はお客の自宅に入り、密接な介護サービスを提供するので、介護士の人柄や態度、言動が介護フランチャイズの命運を決めると言っても過言ではない。その介護士を雇用し運営するのが介護フランチャイジー、つまり加盟店である。

エグゼクティブケアでは介護士のインタビューからトレーニング詳細にいたるまで詳細なマニュアルと豊富なアドバイスを加盟店に提供する。しかしながら、加盟店が「独立した事業体」というポイントを決して踏み外すことなく、本部と加盟店の間に一線を引いておくことが今日極めて重要である。さもないと、マクドナルドのように本部が加盟店従業員の共同の雇い主である、というような厳しい攻撃を受ける二の舞になりかねない。

本部と加盟店の間に一線を引いておくことが今日極めて重要である....ベルク・ホルガッツ CEO